去る2月2日（月）にＮＨＫの「プロフェッショナル～仕事の流儀～」で、ビル清掃・高所ガラス清掃の方にスポットをあてていただきました。同じ清掃という仕事にスポットがあたったことはうれしい限りです。羽田空港は世界空港賞「清潔な空港」に2年連続受賞。番組の中の言葉が印象的でした。清潔な空港を支えている清掃員300名のトップの女性の冒頭の言葉「清掃という仕事は地位が低いとみられています。でも、私は気にしていません。清掃を超えた職人だから…」。彼女は、中国残留孤児の父と中国人の母の間に生まれ、17歳まで中国で育ちその後、家族で日本に暮らすようになったそうです。中国でも日本でもつらい思いをされていました。17歳の少女。日本語がまだ話せない。そんな彼女が選んだ職種が『清掃』だったのです。清掃中に人に気づき「どうぞ」と道を開けてもその人は何もいってくれず、自分が目に入っていないのだと感じたそうです。上司の「心をこめてなさい」「もっと心をこめなさい」「心に余裕がなければ良い清掃はできませんよ」の言葉。この言葉は清掃という職種以外でも同じなのではないでしょうか。そして彼女は『ビルクリーニング技能士全国大会』に於いて最年少優勝をしています。そんな彼女は心をこめて清掃をしていると「ご苦労さま」と声をかけていただけることがわかったとも話していました。毎日きれいに清掃をしていれば、そこを使う人も汚さなくなる。きれいな場所はもちろんそこを清掃する人だけでできるのではなく、その場所を利用する人たちも『きれいな場所』作りの一員なのです。