mkstyle:番外編

『月刊ビルクリーニング』5月号に、掲載いただきました。

株式会社 クリーンシステム科学研究所様発行
『月刊ビルクリーニング 5月号』に掲載いただきました!
弊社代表の坂下の記事をご掲載いただいたのは、なんと巻頭エッセイ。「病院・介護施設様との協力で真の衛生管理を実現する」という、ちょっと生意気な見出しにさせていただきましたが、弊社がお取引させていただいている施設様との長いお付き合いの中で学ばせていただいたことを文章でご紹介しております。もしよろしければご一読ください。そして、偶然にも「病院と清掃会社の協働モデル」というタイトルで栄寿総合病院さまのお取り組みが紹介されていました。これは施設のご関係者のみなさん必読です!(笑)ぜひお買い求めください!
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ということで、私の文章はお金を出して買っていただくのも恐縮なので、出版社様の承諾をいただいて掲載させていただきます。

『病院・介護施設様との協力で真の衛生管理を実現する』
坂下 雅世

■医療・福祉機関に特化し、四半世紀

「喜ばれることに感謝を」を経営理念に掲げ、医療・福祉機関に特化し清掃業務を行っている、私たちエムケークリーン。先代の社長が前職で医療機関を対象に営業活動をしていた経験を活かし、なおかつ前職の会社と営業品目が重複しないようにとの“男気”から、清掃業務を専門に、1990年に設立されました。 当社の経営理念のベースとなるのは、「ABCD+E」の姿勢です。「A(あたりまえのことを)B(バカにしないで)C(ちゃんと)D(できる)、そして、常にそれをE(笑顔で)行うことを忘れない」――。それらの日々の積み重ねにより、さまざまな病院・介護施設様とのご縁が生まれ、今年で25周年を迎えることができました。施設様に清掃スタッフが常駐して行う日常清掃、ワックスがけなどの大掛かりな清掃を行う定期清掃などを中心に、事業を展開しています。

■「衛生管理の仕事」に誇りを持って

営業時間が限られた商業ビルなどとは異なり、病院・介護施設様は、常時“人がいる”場所です。そこで毎日を過ごす患者様・入居者様がいて、働くスタッフの方々がいる。だからこそ、間違いない清掃技術を提供するだけでなく、施設の一員として責任ある行動をとること、そこにいる人たちに安らぎを感じていただけるような目配り・気配り・心配りをすることは、大前提となります。 そのうえで、考えておかなければならない大切な要素があります。それは、施設様が患者様・入居者様に提供する“健康管理”という価値を、いかに清掃面でサポートするかという視点です。つまり清掃業務は、「感染を拡大させない」「空気環境を清浄に保つ」「心身が健やかになるような環境を整える」といった“衛生環境の維持”という側面において、病院・介護施設様のサービスの根本を支える重要な役割を担っているのです。 あまりスポットライトが当たらず、職業として選ばれにくい清掃業務ですが、とくに医療・福祉機関においては、実に高い専門性が必要とされます。例えば、汚物や血液など感染源となりうるものの危険性と正しい取り扱い方法を把握しておかなければなりません。また、ご高齢の入居者様の身体の状態を学び、しっかりと安全を確保して行う清掃技術を備えていることも必要です。 つまり清掃は、「誰でもできる仕事」ではなく、「高い技術と専門知識を持った人にしかできない、大きな社会的意義のある仕事」なのです。だからこそ当社では、そういった高い意識を一人ひとりの清掃スタッフが持ち、自身の仕事に誇りを感じられるようにすることを、何より大切にしてきました。 実際、清掃スタッフ向けにニュースレターを発信したり、毎月の給与明細に一言メッセージを添えたりと、少しずつ意識を変えていけるような取り組みを続けています。高い意識を現場の一人ひとりのスタッフが共有できてはじめて、施設様で行う「清掃」が「衛生管理」に変わっていくのです。

■施設様とともに考え、ともに取り組む

とはいえ、病院・介護施設様で私たちが清掃業務を行う時間は限られています。衛生管理を徹底的に行おうとすれば、清掃業者が入らない時間帯に、いかに衛生的な状態を維持するかということも考慮する必要があるのではないでしょうか。 衛生管理の状態は、お客様が提供する医療・福祉サービスを体現するものだからこそ、ともに考え、ともに取り組むべきものと当社では考えています。事実、清掃業者に一任して完結するのではなく、施設様の経営に携わる方やそこで働く方々にも美観維持に向き合っていただくことで、環境は劇的に変わるのです。 そういったことを背景に、当社では日常清掃や定期清掃以外にも、衛生管理のしやすいシステム構築を支援する「清掃コンサルティング」や、施設様に出向いてスタッフの方々に行う「清掃研修」などを実施しています。 実際に、新人職員様向けの清掃研修を採用いただいている介護施設様より、「介護スタッフの仕事は介護だけでなく、清潔な環境を保つことも大切な仕事の一つだという意識が芽生え、施設の美観を維持できるようになった」という声もいただいています。ゴミが落ちていたら拾っていただく。食事介助時の食べこぼしは、さっと拭き取っていただく。一つひとつは小さなアクションですが、その積み重ねが、施設様が患者様・入居者様に提供するサービスへの大きな付加価値につながっていくのではないでしょうか。

■プロとして、腕と心を磨く日々

清掃のプロとして、お客様のパートナーとして、対等に施設の衛生管理を考えていく――。そのために当社では、感染症対策を学ぶ勉強会や、医療福祉環境アドバイザーなどの資格取得支援、また、日常清掃や定期清掃をご利用いただいている施設様にお伺いして行う入念なヒアリングなど、常に清掃の腕と心を磨く取り組みを続けています。 そうしたなかで、施設様だけでなく、患者様や入居者様から「ありがとう」といううれしいひと言をいただいたり、ときには素敵な感謝状を頂戴したこともあります。そういった一つひとつのお声に感謝の気持ちを忘れず、ご縁をいただいたすべての病院・介護施設様においても同じように思っていただけるよう、心地よい環境づくりに取り組んでいきたいと思います。 いま、改めて意識していきたいと考えているのが、冒頭にご紹介した「ABCD+E」の姿勢です。高い意識を持って、当たり前のことをきちんと行うこと。そして、誇りを持って、いきいきと笑顔で業務を楽しむこと。それらによって生まれる清潔な環境と明るい笑顔が、一人でも多くの患者様・入居者様の元気の素となることを願いながら、衛生管理の技術とサービス品質を、さらに高めていく所存です。

…みなさま、いかがでしたか?いろいろご意見お聞かせください!坂下ではなく、ほかのスタッフまでこっそり…

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