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社会福祉法人 芳洋舎『特別養護老人ホーム サンライズ大泉』 シニアマネージャー 大竹さまを訪問。「関わる全員で、不安を取り除く。」

最初、コントかと思ってしまいました…
 私は高校卒業して、この会社に就職したので、もう20年ぐらいになります。もともとは、看護師になりたいと思っていたのですが、きっかけは知り合いの方のご紹介。介護とか何も分からなかったんですけど、入ってみたら面白かったんです。
 こう言うとご家族の方に大変失礼な言い方なんですが、この職場って、ドリフというか、コントというか…。ご飯食べたのに、「ご飯、まだか?」と仰ったり、高層ビルの建築現場にあるクレーン車を見て、「ほら、キリンが3頭いるよ」とか。就職して初めてそういう世界を見て、すんごい新鮮で楽しかったんです。今でもやっぱり笑ってしまいます(笑)。
 でも最初はずっと泣いていました。ご入居者のみなさんはお年寄りなので、昨日まで元気だった人が急に亡くなっちゃったり…。その度に、ずーっと泣いては先輩に怒られっぱなしでした。
 清掃については、私が入社した頃は職員がやっていたんです。当時は昔気質だったので、ワーカーさんも掃除ができて当たり前みたいな教育でした。業者様にお願いすると“楽してる”、って思われる風潮がありました。でも、どんどん清掃に求められるレベルが変わり、私たち職員の仕事の範囲も広がる中で、エムケーさんにお願いすることに。
 驚きました。専門の人にきれいにしてもらうことで、臭いとか、あらゆる細かい部分が美しくなる。自分たちだと、「後で」、「明日でいいかな」となることも、もちろん抜けなくしてくださる。もう、質が違うって感じです。気付いたことの報告や、危険をなくす工夫など、自分たちで気づいた部分は、無理のない範囲でどんどん改善してくださる。台風の次の日なんか、葉っぱですごいことになってたから、事務所の人間もみんなでやろうってなったんですが、その前に、担当外の部分にも関わらず、もうエムケーさんがやってくださってたりとか。お願いする前に、かゆいところに手が届いる感じです。

新入社員の採用と教育こそ、大切な仕事だと思います。
 新卒社員は入社してすぐ、2週間のオリエンテーションを受けます。法人理念や、目指すもの、福祉のこと、高齢者の特徴、専門技術的なことに加えて、エムケークリーンさんにも半日時間をとってもらって清掃研修のプログラムも行っています。その間に、どんどん意識が変わっていくのがわかります。
 まず、挨拶。簡単なことなんですが、意外と学生気分の最初のうちは、挨拶ができない人が多いんです。それがきちんとできるようになる。講師はいろんな先輩が担当するんですが、その話を聞くほどに、自分たちは“こういう責任がある仕事に就いたんだ”みたいな意識が明確になって、顔つきも変わってくるんです。そういう若い人達が、この会社の一員としてご入居者様に接していく。そして、先輩、同僚はもちろん、取引会社の方々は決して「業者」ではなく、自分たちを助けてくださる方々なんだという意識があるからこそ、「もっとよくしよう」「力と知恵を貸してください」という雰囲気につながっていくんだと思うんです。そしてご家族と協力していくことで、結果的に入居者様やそのご家族の不安を取り除くことになるんじゃないでしょうか。
 施設長がご家族に「ここに入ったのが介護のゴールじゃないんです」って、必ず伝えています。施設の職員としてできることとご家族としてできることっていうのは違うので、一緒に話し合って、協力して介護していきましょうね、って。私も全くそのとおりだなと思って。だからこういうことを理念として明文化したり、研修したり、仕事を通じてコミュニケーションをとっていくことで、新しい世代にしっかり伝えていきたいと思っています。


↓『特別養護老人ホーム サンライズ大泉』にて。弊社代表の坂下、クリーンキャストの二人と。カメラマンの「笑顔をお願いします!」の前に、すでに笑顔の大竹さま。

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