mkstyle:Vol.119

MKスタイル119号。『雅な世界』

社長のひとりごと
『雅な世界』
半年ぶりに和の世界感満載の「能楽」を鑑賞して参りました。本格的に「能楽」に触れてから1年半と、まだまだ初心者です。シテ方観世流能楽師の武田文志(たけだふみゆき)さんとのご縁を頂き、文志さんの理想とする能楽の世界に共感し、後援会の『文志会』に入会させていただきました。スタートは、オペラと能のコラボワークショップでした。この時に、「能楽」の鑑賞マナーや「能面」「衣装」のお話が今日に繋がっております。初めて鑑賞した文志さんの演目は1時間以上の『杜若』でした。能面をつけて舞台での舞に夢うつつ…。事前に演目のあらすじと解説、見どころをご案内していただけ、「寝ていただいても良いですよ」のお言葉に“ほっ”といたしました。そのような能楽初体験から正式な舞台は今回行われた「第41回花影会」で3回目となります。今回の公演では『楠露(くすのつゆ)』『山姥』の能演目があり、文志さんは『楠露』ではツレの楠木正成を演じていましたが、『山姥』では地謡で舞台に座っていらっしゃいました。
特に『山姥』は1時間50分という大作、眠くなってしまうかと思いましたが、大鼓・子鼓・太鼓・笛そして地謡との間に注目して見ていたところへ女の姿から変わり舞台に登場した山姥の衣装に目はくぎ付けとなってしまいました。モスグリーンにレモンイエローの大きな市松模様の衣装を身につけての登場に思わず“わぁ~、なんて素敵な配色なんだろう”と思い、それから山姥が舞うごとにその配色に施された柄を必死にメモを取っていました。金糸に縁どられた水色・朱赤・緑・白・青色の雲と正倉院華紋。そして、よく見てみると亀甲の地模様があるではありませんか。もう、本当にうっとりと観ているうちに時間は過ぎてしまいました。のちに衣装の事を伺ったところ、山姥で今回の衣装を着たのは初めてとのことでした。来年に行われる衣装の虫干しの日が楽しみになりました。
室町時代の観阿弥・世阿弥から始まったとされる「能」。昔も今も同じ時の流れのはずが、今現在は忙しなく時が過ぎています。その昔と同じ時の流れに身を置けるこの時間に感謝し能楽鑑賞をしている私ですが、皆様遥か昔に身を置いてみてはいかがでしょうか。

【編集後記】
『クリーンEXPO2016』(たかゆき)
こんにちは、業務部の渡辺貴之です。先日、東京ビックサイトで催されたクリーンEXPO2016という最新の清掃・施設メンテナンス関連製品・情報・サービスが一堂に会する専門展示会に行ってきました。
多くのメーカーが各ブースで新型の機械や新商品の洗剤・WAX・清掃道具など出展されていました。会場の中にはセミナーのコーナーもあり、NHKの番組「プロフェッショナル」に出演された羽田空港で働いている新津さんのセミナーを受講してきました。
やはり私たちが普段使用している自動床洗浄機やWAX・洗剤など気になり見て回りましたが、いくら良い機械・資材であっても扱うのは私たち人間です。良いものを活かせるよう技術や知識の向上を図り、お客さまからの信頼が得られるよう努力していきたいと思います。

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