先日伺った病院での光景です。ドアを開け中に入るとモップの跡があり、濡れているので私は避けて歩いていました。人の気配に視線をあげると、前方にモップを持った清掃の方がいらっしゃいました。「あっ、あの人が拭いたんだ」と見ていたらビショビショのモップで床を拭く？ではなく、撫でていました。そして、驚いたのがモップの掛けかたです。モップは清掃員の前にあり、清掃員はモップで床を撫でながら前に進んでいます。皆さまはお判りでしょうか。ここでは、三つのポイントがあります。まずポイント①モップ掛けは何でするのでしょうか。「床を濡らすため」ではなくて「床の汚れを取るため」です。ビショビショのモップで撫でてるだけでは“汚れ”は取れません。ポイント②モップ掛けの進む方向です。モップを掛けながら前進するということは、ビショビショのモップの上を歩いてるということになります。それは、床にモップ掛け清掃員の足跡が付いていくということです。そして三つ目のポイントは、ビショビショは『ダメ』ということです。これは、どこであっても同じだと思いますが、特に病院・介護施設様では、『絶対にダメ！』です。「あ〜、すべっちゃった」では済まない事態を引き起こす可能性があるからです。いかがでしょうか。今回のようなモップ掛けの光景は珍しくないように思います。その時に頭の中に浮かんだのが…ことわざの『人の振り見て我が振り直せ』でした。
これからも『なぜ？』をしっかりと伝えていこうと思った出来事でした。